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合格発表

調布市立神代中学校 H君 都立 狛江高校 合格

教室長メッセージ

【入塾】
 彼は受験の年に3年目になる、古株の生徒でした。本人のタイプとしては情熱的に物事に取り組むというよりかは、
自分のペースで着実に歩みを進めていくタイプでした。志望校についても中3生になってから決めた形で、
特段、受験へのモチベーションを早くから高いレベルに持ってきていたわけではありませんでした。

【入試戦略】
 彼の強みは理系科目が得意であったことでした。特に数学的なセンスに恵まれていた彼の才能は、
入試のための彼の中の負担軽減に大いに影響しました。
 同時に彼は、理系科目が得意な生徒にありがちな、国語や英語の読解の点数が取れない生徒でもありました。
入試の中では、暗記と読解力をテーマに対策を進めていく形になりました。
 読解とは「語彙力の増強」と「文章を読み、問題を解くこと」の両輪で成り立ちます。片方だけでは無意味です。
そのため彼は、ほかの生徒より、数学の進度の余裕もあったため、早めに語彙力の強化に努めてもらいました。

【受験勉強】
 彼のマイペースな性格は、受験の中で時に強みを発揮しました。
受験というのは、自分との闘いとよく言われますが、厳密には周囲のピリピリした空気の中で、
いかに自分を保てるかという闘いになります。その点彼は、点数が落ちても上がっても、いい意味で
自分のペースを崩しませんでした。
 そして受験生になる前には、「計算は得意だけど、暗記は苦手」と豪語していた彼が、
「受験を突破するための暗記」を指導した後は、メキメキと実力をつけていきました。

【受験前】
 彼は受験前も自分のペースを崩していませんでした。彼は受験の前日、「やれることは全部やったから、もうジタバタはしない」ということを
言っていました。毎年、生徒たちに私がかけている言葉を、彼が先に口にしたため、安心して彼を送り出すことができました。
 受験というのは勝負なので、事前の準備がしっかりできていても結果に繋がらないことはあります。
ですが、彼の中でそこまで言えるレベルまで入念に準備したこと、そしてそれを自分の口で言えた状況は、
彼自身の成長に大きく寄与することは確実です。そういう意味で、彼に対しては安心感をもって受験へと送り出しました。

【合格】
 受験後の自己採点では、昨年の必要な基準で言えば350点とれればいいところを、記述の20点分を抜きにして
400点を突破するという結果を残していました。ですが、ほかの生徒の自己採点の結果を知っているので、
合格点も去年より高くなることは、その時点で予測できていました。
 その点についても話し、まだ油断はできないという話をした際、彼は受験前日と同じことを言いました。
その時の状況で言えば、私よりも彼の方が泰然自若の構えを崩していなかったのではないかと思うほどでした。
結果発表当日、いつもの間延びした声で彼の合格の報告を聞きました。彼の不動心が引き寄せた合格だと思います。

【勝因】
 彼の勝因は、やはり本人の性格・資質によるところが大きいと思います。
ここまで、受験中に心を動かされない、芯の強い生徒は見たことがありません。
そのため、彼は、私が見てきた生徒の中で、受験の戦略を最も計画通りに実行できた生徒だと思います。
当たり前のことを、余計なことは考えずに当たり前にやっていくという、ある意味最も難しいことが、できる生徒でした。

【受験においてのアドバイス】
 保護者様から見ると、生徒がなかなか頑張っていないように見え、ヤキモキすることが多くあると思います。
そういうときには、塾の先生方とお話ししてみることをお勧めします。
塾の先生方は生徒の成績を把握しているため、頑張らなければ取れない点数を取れているかどうかの判断が出来ていますし、
家では無口な生徒(時に男の子)も、家族以外の友達や塾の先生とはよく話せていることが多いです。事実、私自身もそうでした。
 お家ではなかなかやる気を感じなくても、外ではやる気を出せていることもよくあります。
外部の生徒と接している方々とのお話は、そういう状況をするためにも必要だと思います。